地元でおきた藤岡事件を伝える映像を制作した小林里樹さん=藤岡市
1923年に起きた関東大震災のさなかの流言に惑わされて激高した民衆が、17人の朝鮮半島出身者を殺害した「藤岡事件」。この事件を追いかけたドキュメンタリー作品が12日、群馬県藤岡市内で上映される。語ることもはばかられた地元に育った20代の男性が、大学の卒業制作として向きあった。
作品は、ドキュメンタリー「『慰霊』と『反省』―藤岡事件から99年」(21分)。制作したのは、市出身で、いまは都内の映像関連の会社に勤務する小林里樹さん(23)だ。
中学生のころ、祖父から「朝鮮の人がたくさん殺された」と聞いた。現場の旧藤岡警察署は実家から500メートルもない。身近なはずなのに、慰霊碑があることも知らず、興味もなかった。
朝鮮の人たちは警察を頼り, 保護されたが…
武蔵大の社会学部メディア社会学科に進んだ。元NHKプロデューサー永田浩三教授と出会った。事件のことを永田教授に問われて思い出した小林さんは、卒業制作を通して、生まれ育った地域で起きた事件と向きあうことにした。歴史を保存したり、継承したりしている人たちに、昨年、インタビューを重ねた。
출처 : 関東大震災での17人虐殺、藤岡事件 地元23歳がドキュメンタリー
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